
我々の病院も皆さま方の温かいご支援をいただき、来年度は創立60周年の節目を迎える年のスタートを切りました。
新型コロナウイルス感染症対策も3年目を迎えましたが、いまだ収束の気配もありません。しかし、病院職員が一丸となって陽性患者の入院治療、ワクチン接種、そしてPCR検査と、多くの時間を注ぎながら通常医療としての地域医療提供に尽力してくれている姿に改めて事業管理者として敬意を表します。
さて病院運営におきまして、永年、当院の診療、運営などに貢献していただきました高山二郎 副院長、壇上賢次 ドック・健診部長、森崎太 麻酔科長、の3名の先生方が定年退職を迎え、去られることになりました。こうした中、内科 栗山宗彰医師が着任、また、外科 坂本真樹医師、耳鼻科 井口郁雄医師が非常勤医師として支えていただくことになりました。
少子高齢化社会において、国では地域医療構想の実現、医師の偏在解消、医師の働き方改革など様々な施策が検討され、我々の病院においても重要な課題となっています。地域包括ケアシステムにおける中核病院として何をなすべきで、住民の皆さんがどのような医療提供体制を望まれているのか、それを実現するに足りる医療水準維持のためには職員の自己研鑽はもとより、可能な限りの新規技術の導入が必要となります。
昨年は、欠員となった小児科部門においては井上直樹先生が、また、内科では地域枠1期生として卒業し当院に赴任していただいた梶谷聡先生には内視鏡治療技術、また、秋から外科応援医師として赴任の近藤喜太先生には腹腔鏡下手術、赤木大輔先生には下肢静脈瘤手術などを新規導入していただき、診療の幅が広がりつつあります。また、看護部では積極的に専門資格の取得に挑戦しています。
そうした中、地域住民の皆さんが切望されている産科と小児科診療の充実を目的とした岡山大学病院 産婦人科教室、救急医学教室の合同運営の寄付講座『周産期管理・小児救急医学講座』を今年度後半から開設、里帰り出産が安心して行える妊婦健診と小児救急医療体制のあり方についての研究を行ってもらうことになります。
病院創設時の理念である『住民の方々の健康維持・管理を地元で』という地域包括ケアシステムの確立のために、井原市民病院は地域医療の中核病院として大学病院、高次医療機関との連携を図り、あゆみを進めていく所存です。
引続き皆様方のご支援ご協力をお願いいたします。
井原市立井原市民病院 院長 合地 明

開設者 | : | 井原市長 大舌勲 |
事業管理者・院長 | : | 合地明 |
看護部長 | : | 三宅泉 |
事務長 | : | 津組勇一郎 |
病床数 | : | 180床(一般120床、療養60床) |
診療科目 | : | 内科、外科、整形外科、産婦人科、小児科、放射線科、リハビリテーション科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、皮膚科、循環器内科、脳神経外科、消化器外科、救急科 |
令和4年4月1日現在
名称 | 認定先 | ||
日本外科学会外科専門医制度関連施設 |
一般社団法人 日本外科学会 |
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日本がん治療認定医機構認定研修施設 |
一般社団法人 日本がん治療認定医機構 |
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日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設(関連施設) |
日本消化器外科学会 |
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NST稼動施設 |
日本静脈経腸栄養学会 |
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NST稼動施設 |
日本栄養療法推進協議会 |
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岡山県胃精密検診施設 |
岡山県消化管精密検診施設委嘱審議会 |
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岡山県大腸精密検診施設 |
岡山県消化管精密検診施設委嘱審議会 |
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日本薬剤師研修センター認定対象研修会実施機関 |
日本薬剤師研修センター |
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地域包括医療・ケア認定証書 |
公益社団法人 全国国民健康保険診療施設協議会 公益社団法人 全国自治体病院協議会 |
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日本消化器内視鏡学会指導連携施設 |
日本消化器内視鏡学会 |
2023年(令和5年)4月1日現在
施設基準名 |
機能強化加算 |
一般病棟入院基本料(急性期一般入院料4) |
療養病棟入院基本料(療養病棟入院料1・在宅復帰機能強化加算) |
救急医療管理加算 |
診療録管理体制加算2 |
医師事務作業補助体制加算1(20対1) |
急性期看護補助体制加算(25対1(看護補助者5割以上)) |
看護職員夜間12対1配置加算1 |
療養環境加算 |
重症者等療養環境特別加算 |
療養病棟療養環境加算1 |
医療安全対策加算1(医療安全対策地域連携加算1) |
感染対策向上加算1(指導強化加算) |
患者サポート体制充実加算 |
後発医薬品使用体制加算1 |
データ提出加算2 |
入退院支援加算1(入院時支援加算) |
せん妄ハイリスク患者ケア加算 |
地域包括ケア病棟入院料1 |
看護職員処遇改善評価料41 |
入院時食事療養(Ⅰ)・入院時生活療養(Ⅰ) |
がん性疼痛緩和指導管理料 |
二次性骨折予防継続管理料1 |
二次性骨折予防継続管理料2 |
二次性骨折予防継続管理料3 |
院内トリアージ実施料 |
夜間休日救急搬送医学管理料の注3に規定する救急搬送看護体制加算 |
ニコチン依存症管理料 |
がん治療連携指導料 |
薬剤管理指導料 |
検査・画像情報提供加算及び電子的診療情報評価料 |
医療機器安全管理料1 |
別添1の「第14の2」の1の(3)に規定する在宅療養支援病院 |
在宅時医学総合管理料及び施設入居時等医学総合管理料 |
在宅がん医療総合診療料 |
遺伝子学的検査 |
検体検査管理加算(Ⅰ) |
時間内歩行試験及びシャトルウォーキングテスト |
ヘッドアップティルト試験 |
ロービジョン検査判断料 |
コンタクトレンズ検査料1 |
小児食物アレルギー負荷検査 |
遠隔画像診断 |
CT撮影及びMRI撮影 |
外来化学療法加算2 |
無菌製剤処理料 |
心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ) |
脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ) |
運動器リハビリテーション料(Ⅰ) |
呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ) |
集団コミュニケーション療法料 |
緑内障手術(緑内障手術(流出路再建術(眼内法)及び水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術) |
ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術 |
医科点数表第2章第10部手術の通則の16に掲げる手術 |
輸血管理料Ⅱ |
輸血適正使用加算 |
人工肛門・人工膀胱造設術前処置加算 |
胃瘻造設時嚥下機能評価加算 |
保険医療機関間の連携による病理診断 |
酸素の購入単価 |
2.質の高い安全な医療が行えるよう、日々研鑽に励みます。
3.地域医療相互の連携を密にし、効率的な医療を提供します。
2.私たちは、質の高い医療を目指し、日々研鑽いたします。
3.私たちは、病める人の身になって考え、最善の理解者となるよう努力いたします。
1. | 患者様には、良質の医療を平等に受ける権利があり、また、自己の意思で治療方法や検査などについて選択・拒否する権利があります。 |
2. | 患者様には、自分の病気診断・治療の内容について詳細な説明を求める権利があります。 |
3. | 患者様には、自分の情報を、秘密保持してもらえる権利があります。 |
4. | 患者様には、自分の診療に関する情報を知る権利があります。 |
5. | 患者様には、自身の診療・治療に関して他の医師に意見を求める権利があります。 |
当院は、令和2年6月5日付で公益財団法人日本医療機能評価機構が定める機能種別版評価項目
(3rdG:Ver2.0)「一般病院」及び「慢性期病院」の認定を受けました。
【認定期間:2020年5月30日~2025年5月29日】
従来より、地域住民の方に信頼される医療を提供しようと心がけて参りましたが、その目指す方向が適正であるか、改善すべき問題点は何であるかを明確にすることを受審の目的とし、高い認定基準に基づく中立的・客観的立場での第三者評価をクリアできたことは、病院の機能向上が図られただけでなく、住民の信頼向上につながる大きな成果と考えます。今後も高い改善意欲を持ち、提供する医療の信頼向上に努めてまいりますのでよろしくお願いします。
なお、審査結果の詳細が日本医療機能評価機構のホームページに掲載されていますので、ご参照下さい。