副院長兼看護部長挨拶

看護部長に就任し、5年目を迎えます。5年前の医療情勢と現在とでは、多くの変化が見られ、看護職に求められる能力も大きく変化していることを強く実感しています。患者さんやご家族のニーズが多様化すると同時に、あらゆる生活の場を理解し、様々な場所で看護を提供することができる高いスキルも求められています。患者さんやご家族の価値観も、量から質へ、キュアからケアへ変化してきているのではないでしょうか。このように変化を遂げる中で、看護師の役割は大きく、関わる患者さんを全人的にアプローチすることができ、一部分ではなく全体を捉え、患者さんやご家族の思いに寄り添うことが看護師という専門職の大きな役割であると思います。目の前の患者さんにタイムリーに看護を提供するだけでなく、提供した看護には、やりかえることができない責任が伴います。自分が行なった看護で患者さんがどのように変わったのか、看護師として何ができるのかを常に考えることのできる自律した看護師であってほしいと強く願っています。これからのめまぐるしい様々な変化にも強い組織であるよう、看護部一丸となって取り組んでまいりたいと思います。
2025年(令和7年)4月
副院長兼看護部長 三宅 泉
看護部理念
患者さんに安心と信頼が得られる看護を提供します。
看護部方針
- 私たちは、患者さんの生命と人間としての尊厳を守ります。
- 私たちは、医療チームの一員として患者さんを中心とした看護を提供します。
- 私たちは、地域との連携を図り患者さんとご家族を支援します。
- 私たちは、専門職として看護の質の向上に努めます。
看護部目標
2025年度(令和7年度)
「続!将来に向けて、今を改革する」
1 持続可能なケア体制の見直しを行い、看護の質向上を目指す
- PNS看護提供方式の強化。
- 徹底的にムダを省く、5S、3定の徹底。
2 中核的医療機関として病院経営に参画
- 適切なベッドコントロールを行い、稼働率向上に貢献する。
- 基幹病院、地域医療機関との連携強化。
看護部構成
副院長兼看護部長 1名
副看護部長 1名
看護師長 5名
副看護師長 4名
主任看護師 8名
職種 | 従業者数(パートを含む) |
---|---|
看護師 | 100名 |
准看護師 | 1名 |
介護福祉士 | 7名 |
看護補助者 | 14名 |
合計 | 122名 |
看護体制
一般病棟 10:1
地域包括ケア病棟 13:1
療養病棟(医療型)在宅復帰強化型 20:1
看護記録:SOAP(一部クリニカルパス導入) 看護診断NANDA
電子カルテ:HOPE Life Mark-MX
看護方式
PNS看護方式+受け持ち制
看護形態
病棟勤務:3交代 2交代混合
外来・手術室:日直・夜勤(2交代)
認定看護師
- 感染管理認定看護師:柳本 亜由美
- 特定行為研修終了看護師:関 亜弥
2025年度(令和7年度)新規採用者
新卒看護師2名
部署紹介
外来
16診療科と発熱外来、救急外来、外来化学療法の対応などを行なっています。
発熱や感染症が疑われる患者さんの動線分離を行ない、院内感染予防対策に努めています。
外来化学療法では、自宅での生活や仕事など、患者さんの生活スタイルを可能な限り維持しながらの通院治療を提供できるよう、他職種と連携して安全で確実な治療を行っています。
外来看護師一同、患者さんやご家族の想いを大切にし、待ち時間の短縮にも努めています。
看護師長
小林 恵子
スタッフ
看護師18名、視能訓練士2名、医師事務作業補助者6名、クラーク7名
勤務体制
2交代制
視能訓練士
視能訓練士は、国家資格を持つ眼科領域の専門技術者として、乳幼児からご高齢の方まで世代を超えて、皆さんの大切な目の健康を守るお手伝いをしています。
認定視能訓練士1名(常勤)、視能訓練士1名(非常勤)が在籍しております。
業務内容
眼科一般検査
視力、屈折、眼圧、視野(静的・動的)、白内障手術前精密検査、眼底三次元画像解析(OCT)、眼底撮影、超音波検査など
人間の目は、とても複雑な感覚器官であるため、検査には多くの種類があります。
様々な眼科一般検査を行い、医師の診断や治療に必要となる的確なデータを提供し、眼科医療をサポートしています。
視能矯正
眼位検査、立体視検査、網膜対応検査、眼筋機能検査、固視検査、斜視手術前精密検査、弱視訓練、精密屈折検査など
斜視や弱視の患者さんが正常な両眼視機能を獲得できるように精密検査や訓練を行っています。特に乳幼児では早期発見・早期治療が大切ですので、正確な検査が難しくても、弱視になる可能性が高いと判断すれば、早い時期から視能矯正を行う必要があります。
健診業務
井原保健センターで実施される3歳児健康診査で視覚検査を担当し、視機能の異常や眼疾患の早期発見に貢献しています。
- 大型弱視鏡
- 眼底三次元画像解析装置
- ゴールドマン視野計
手術・内視鏡
部署の特徴
手術部門では、午前中は外来業務を行い、午後から手術業務を行っています。患者さんの安全を第一に考え手術に臨んでいます。
内視鏡部門では、最新の内視鏡機器を導入しており、質の高い検査や治療を行っています。また、人間ドックなどの健診においては、ご希望の方には細径スコープ(経鼻内視鏡)を用い、不安が強い方には静脈麻酔を行うなど、患者さんに苦痛の少ない検査を目指して努力しています。
看護師長
出原 梅香
スタッフ数
看護師7名(手術室5名・内視鏡室2名)、看護補助者1名
手術件数
318件(2024年度(令和6年度))
内視鏡件数
3,109件(上部:2,637件 下部:472件)(2024年度(令和6年度))
3階病棟
地域包括ケア病棟では、急性期の治療を終えた患者さんが、住みなれた自宅への退院や施設入所できるよう、多職種で連携をとり、医療・介護・予防・住居・生活支援の5つの視点で、退院後の生活を見据えた支援を行っています。
看護師長
森 里己
病床数
45床(地域包括ケア病棟)
診療科
内科、循環器内科、整形外科、眼科、消化器外科、小児科
訪問看護
訪問看護センター「まいづる」は、2012年(平成24年)4月から院内に開設され、2025年(令和7年)4月より3階病棟看護師で運営しています。
看護師が、ご自宅へ定期的に伺い、予防から終末期まで、お一人お一人に応じた看護を提供しています。医療依存の高い方や、がん治療のなかで、緩和ケアを必要とされている方、ご家族の不安や介護相談にもお応えし、患者さんとご家族が安心して療養生活が行えるようにお手伝いいたします。
4階(2階)病棟
4階(2階)病棟は、主に急性期治療を必要とする患者さんが入院されています。
複数の診療科の患者さんがおられるため、多種多様な処置や検査、手術などが安全に安心して受けられるよう努めております。
また、院内の多職種、院外の医療介護関連施設職員とも連携をし、患者さんが入院中から退院後も安心して地域で生活が継続できるようチーム医療を実践しています。
2023年度(令和5年度)は、特定行為行為研修修了者を中心に急性期患者さんのフィジカルアセスメントの強化に取り組みました。
看護師長
石村 美佳
病床数
60床(2階病棟15床含む) 一般病床
診療科
内科、循環器内科、消化器外科、整形外科、小児科、眼科
5階病棟
病状は安定していても、医療処置を必要とする患者さんに対して、ご自宅や施設への退院に向けた支援を行っています。
また、下部消化管内視鏡治療や白内障手術に関する入院や、医療型短期入所サービス、終末期ケアなども行っており、安全で安心できる療養生活を送っていただけるよう努力しています。
看護師長
佐藤 佳子
病床数
45床で運用中(医療療養型病床・在宅復帰型)
診療科
内科、循環器内科、整形外科、眼科、消化器外科
短期入所事業
2015年(平成27年)2月より、在宅支援の一環として、障害者総合支援法に基づき、「医療型短期入所」のサービスを提供しています。介護をするご家族が、冠婚葬祭や、休養などの理由で、在宅での介護が困難になった場合に、一時的にご利用していただくサービスです。
看護部教育体制
教育目的
- 井原市民病院のミッション・ビジョンにあった組織人として自覚をもつことができる人材を育成する。
- 一人一人の個性を生かし、専門職として成長し続けることをサポートするキャリア支援、ワークライフバランスを考えた「継続教育」と「新人教育」を行う。
看護部の教育体制は、日本看護協会のクリニカルラダーをもとに、当院の看護体制に合わせた人材育成の構築をめざしています。
結婚、出産、育児、介護などのライフイベントが離職のきっかけとならないよう、ワークライフバランスを考えたキャリア支援体制も整備しています。
地域住民の皆さんの健康維持や増進のため、また、当院の維持、発展のためにも、私たち看護師には、より専門的な知識やスキルを取得し活躍することが求められています。
研修や研究を積み重ね、院内だけでなく地域に必要とされる看護師の育成に努めてまいります。
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