院長 前田 徹也

 このたび2024年(令和6年)4月1日に井原市立井原市民病院院長を拝命しました前田徹也です。

 出身は総社で総社高校を卒業し、1983年(昭和58年)鳥取大学を卒業し、岡山大学大学院と第一外科教室に入り、岡山済生会総合病院で2年研修したのち研究室を経て、1989年(平成元年)2月大学院修了前の30歳で金光病院外科に赴任し、2005年(平成17年)からは副院長として、2024年(令和6年)3月まで35年間の長きにわたり地域の外科医療に携わってきました。当時外科医は2人でしたが、先輩外科医の開業に伴い赴任の2年後からは、外科部長として若輩ながら救急や手術の重積を担うことになり、地域の外科医療のため尽力してきました。外科手術だけでなく消化器内科医がいなかったため、外科で上部下部消化器内視鏡と胆膵内視鏡検査と内視鏡手術を行い、また整形外科常勤医がいないため、外科で救急や骨折外傷の初期診療と入院主治医と術後管理を行い整形外科非常勤医と共に手術を行って地域医療を支えてきました。

 このたびご縁があって、1963年(昭和38年)5月の開院から2023年(令和5年)に創立60周年を迎えた伝統ある地域の中核的公立病院である井原市民病院の院長という大役を仰せつかり、病院の経営と運営を担うという重積を感じ、身が引き締まる思いです。

 井原市民病院は、2020年(令和2年)からの新型コロナウイルス感染症の大流行時において、井原市内はもとより岡山県南西部保健医療機関の感染者を積極的に受け入れて治療を行うという重要な役割を果たしてきました。昨年12月には総務省からのガイドラインに沿った「井原市民病院経営強化プラン」を取りまとめ、市民のニーズにこたえられる医療を提供するとともに、持続可能な地域医療提供の確保に向けて経営強化プランに掲げる取り組みを着実に進めているところであり、今までの地域医療の経験を生かして病院の発展に尽力していく所存です。

 「患者様中心の医療を行い地域の人々に信頼される病院を目指して、患者様に優しく心のこもった診療をおこなう」という井原市民病院の基本理念は、病気や怪我で困っている患者さんは助けてあげるという私の信条と一致するものであります。今後も地域の医療機関の先生方や介護施設との連携をさらに強化して地域医療に貢献したいと思います。

 はなはだ微力ではございますが、井原市民病院が今まで以上に信頼される良い病院になるように、病院の発展に力を尽くしていく所存でありますので、市民の皆様方や職員の方々にご支援ご協力いただき今後の病院経営にあたりたいと思いますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

2024年(令和6年)4月
院長 前田 徹也

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